【就活・転職必読-求人票編②】求人票の虚偽の見抜き方と実体験

就活

これまでに求人票に記載された情報と実際の職場環境について驚くべき違いを経験しました

なぜ企業がそんなことをするのか、理解に苦しむこともありましたが、現在ではその背景がよくわかります

転職は容易なものではなく、早期退職はキャリアに大きな影響を与えます。家庭や生活状況によっても、転職を繰り返すわけにはいかない人が多いのも事実です

私はこれまでに3つの企業で働いてきましたが、すべての求人票にはある程度の虚偽があることを経験しました

その経験から学んだことや、嘘を見抜くコツを共有したいと思います

私の経験が皆さんの就職活動や転職活動に少しでも役立てば幸いです。気をつけてくださいね

【体験談】入社した会社すべての求人票に嘘があった

若いころ、求人票に嘘があることに怒りを感じたことがあります

入社後に実態が異なることに気付き、辞める人もいるのではないかと疑問に思いました

今では、転職や早期退職がキャリアに与える影響を考えると、企業側が求人票に虚偽を記載する理由がわかります。家庭や生活状況によっても、転職を繰り返すわけにはいかない人が多いのも事実です。

私はこれまでに3つの企業で働いてきましたが、すべての求人票にはある程度の虚偽があることを経験しました。その経験から学んだことや、嘘を見抜くコツを共有したいと思います。

私が経験した例を元に、皆さんがよりよい就職活動や転職活動ができるようにとの願いを込めています。是非参考にしてください

残業時間の真実と嘘

求人票に記載された情報と実際の職場環境には、時に大きな違いがあります

これまでに複数の企業で働いた経験から、その実態をお伝えします

実体験から見た嘘と実態のギャップ

転職活動や新卒採用時に提示される求人票は、残業時間に関する情報が重要です

しかし、私の経験ではこれが実態と異なることが少なくありませんでした

求人票に記載された残業時間と実際の業務負荷は、しばしば乖離していることを実感しました

真っ黒なケース:実際の研究職募集での経験

以前、研究職の求人票には「月10時間~20時間程度の残業」とありました

配属された日に上司に、裁量労働制と通常勤務が選べるけどどうする?と聞かれました

裁量労働制にすべきだよ?という圧力を感じましたが、通常勤務にしておきました

しかし裁量労働制でも通常勤務でも仕事量は同じです

毎日家でPC作業をし、週末も仕事に追われる日々が続きました

そもそも研究職ですから、業務量は多い傾向にあります。家で論文などを読む時間は残業にはなりません

にしても、その前の会社で月平均30時間だったのが減ると言われたのに、実際に申告した残業時間はそのまま、家に持ち帰った仕事を捌くのに月100時間くらいしていました

まとめです。

面接では残業時間は減ると言われましたが、実際は月100時間残業が増えました(笑うところですよ🐰)

こちらもプライム市場上場の大手企業での実話です

ただ休職している研究者がとても多い職場でしたので、これは極端な例かもしれません

しかしせっかく前の職場を離れて転職しようと決断した結果、環境が悪化してしまうとお粗末ですよね

しかも一次面接で嘘をつく現場の人間は、入社後に自分の上司になる人間です

残業時間が減るといった管理職の直下で長時間労働するわけです。辛いですよこれ。

グレーなケース:平均化された残業時間

ある企業では、総合職採用時の募集要項で「月平均20時間以内の残業」と明記されていました

しかし、この数字は事務系職種の少ない残業時間が影響し、技術系の職種では実際には30時間を超える人も珍しくなく、統計的に平均が押し下げられているケースでした

嘘とははっきり言えないものの、応募する求職者はほとんどが理系の人間の企業ですので説明不足です

私が会社に強制的に理系学生向けにリクルート活動をやらされた時、人事から学生に残業時間を聞かれたら「社内の平均の残業時間は20時間以下です。」とだけ答えろと指示されました

別の記事でも書きましたが、私はその会社は入社3か月ですでに辞めたかったんですよね

そんな状態でリクルート活動に加担しなくてはならず、さらに社会に汚されていないピュアピュアな学生を騙して入社させるようなマネを強制させられたので益々心は荒みました

残業時間は少ないに越したことはないですが、レベルの高い技術系の職種では日々情報をキャッチアップする時間が必要ですので、業務時間外で勉強する時間を作らなくてはなりません

特に研究職はどこもハードだと思った方が良いです

ワークライフバランスを考えたい、でも最低限実験がしたいという方なら、研究職から少し職種をずらしてみるのも手です

勤務地の嘘

当面はなし」という表現は気を付けてください

私は転勤したくなかったので、求人票の勤務地の欄は「転勤なし」または「当面は転勤なし」と記載のある会社のみ応募していました

「当面は転勤なし」の会社で書類選考が通ったので、面接の時にも念押しで転勤に関して質問してみました。「当面はありません」と即答されました。ただそれ以上の情報は何も得られませんでした

そして入社後すぐ、グループ内で何人かが海外出向となることがすでに決定しており、私もその対象となっていることを知らされました

パスポート更新しておいてねっていうメールが飛んできたり、上司が先行して出張に行ったりと自分の出向が徐々に現実味を帯びてくるのが怖かったですね

結局退職しましたが、退職して1年半後には同じチームで働いていた後輩の海外出向が決まったようです。おそらく私がまだ在籍していたら、私も海外出向だったと思います

ただ、大手企業になると海外拠点が多いので、研究職だと転勤の可能性はゼロではないことが往々にしてあります

海外出向を断ることができるかどうかは会社によります

結婚の予定がある等の理由で断ることのできる会社もありましたし、逆に男性は新婚や家を買った直後など会社を辞めづらい状況にあると出向を命じられやすい傾向も実際に感じました

転勤ができない方は、素直に転勤なしの求人に応募した方が無難です

年間休日の嘘

私が経験した3社とも求人票の上ではすべて「完全週休2日制」であり祝日も休みと明記されていました

断言しますが、実際は休日出勤をしなかった会社はありません

私の経験では月に1度程度の休日出勤が多いです

技術系の職種、特に製造部門では、グループやチームの内で誰かは常に出勤する必要がある場合が多く、完全週休2日制は一部の事務系にしか適用されないことが多いです

完全週休2日制は実験をするような技術系専門職には当てはまらないケースが多いのです

手当の嘘

手当に関しては、最も見抜くのが難しい部分です

大手企業に入社したものの、入社後に求人票の手当項目が実際と異なることに気づいたことがあります

これは、事前に詳細な情報を確認することの重要性を教えてくれた出来事でした

詳しくは別の記事に書いています。ぜひご覧ください

求人票の嘘を見抜くには

私は入社した後に、

🐰「そういえば面接のときのあの感じは警戒すべきサインだった…無念」

🐰「この口コミサイトを事前に見ておけば他の企業も考えたのに…」

と後悔しました

求人票の内容と実際の職場環境には、しばしば大きなギャップが存在します

入社後に後悔しないためには、面接時や口コミサイトでの情報収集が重要です

私の過去の失敗から学んだ具体的なポイントをご紹介します

面接での見抜き方

面接中には、面接官の態度や言動をよく観察することがポイントです

例えば、面接官が条件や給与について漠然とした回答をする場合や、具体的な数字や事例を示さない場合は注意が必要です

実際の現場の様子は一次面接の人間に聞きましょう

一次面接はたいてい現場の人間が面接します。課長レベルが多いです

二次面接は幹部レベルの人が出てきます。私は研究所長や社長との面接でした

特に残業時間については一次面接のときに質問しましょう

譲れない条件は面接の時に踏み込んで質問して、定量的に答えてもらってください

具体的な質問例としては、

🐰「日々の業務スケジュールはどのようになっていますか?だいたいみなさん何時くらいに来られて何時くらいに帰られますか?」

🐰「繁忙期にはどのくらいの残業が発生するのでしょうか?」

🐰「転勤は当面なしと書かれていますが、出向の話などはあるのでしょうか?」

🐰「週休二日制とありますが、実験の都合があるのでそうはいかない場合もあるかと思います。実際に同じグループで働いている方の休日出勤の頻度を教えてください」

こうした質問で、実際の勤務状況や労働条件を詳細に把握することができます

長く働ける未来が想像できないのであれば、入社するか立ち止まって冷静に考えてください

口コミサイトでの確認

企業の口コミサイトも、実際に働いている社員や過去に勤務した人々の生の声を知る上で非常に役立ちます

特に、残業時間や労働環境についての情報は求人票よりも現実に即したものが多い傾向があります

私が推奨する口コミサイトの一つはopenworkです

ここでは匿名で投稿されるため、本音の声が反映されやすいです

実際に働いている社員の体験談を参考にすることで、求人票と実際の職場環境のギャップを事前に把握することが可能です

こちらの記事に詳しく書いています。ぜひご覧ください

まとめ

求人票の内容と実際の職場環境には齟齬が生じることが少なくありません

長期的なキャリアを考える上で、入社前にしっかりと情報収集を行い、自分の価値観や生活スタイルに合った職場を見極めることが重要です

後悔を避けるためにも、面接時や口コミサイトを活用して実態を確認し、自分に合った会社選びを行いましょう

これにより、より満足度の高いキャリア形成が可能になるはずです

おまけ:もし逃げる必要性が出てきたら

もし入社後に受け入れることができない嘘や職場環境に遭遇した場合、最初はショックで悔しい気持ちになるでしょう。というか私はなりました

🐰「え、面接中に質問までしたのにその返答と実態が違う…。詐欺じゃん…」

しかしどんなに悔しくても入社してしまったら後には戻れません

そのような状況に直面した際には、冷静に対処する必要があります

しかし、残業時間や労働条件が自身の体調や生活に大きな影響を与える場合は、早期の対応が必要です

具体的な解決策は以下の2点です

配置転換を検討する

まずは、配置転換を求めることも一つの手です

会社を変えることはないので、転職よりもリスクは低いです

しかし、希望通りの配置転換が実現する保証はありません

新たな部署でも同様の問題が再発する可能性も考慮しましょう

転職活動を開始する

もし現状が改善の余地がないようであれば、転職を視野に入れるのも一つの選択肢です

労働環境、人間関係、場合によっては住む場所もガラリと変えることができます

転職活動を進める際には、以下の点に留意しましょう

転職エージェントの活用

JACリクルートメントなどのエージェントを利用することで、自分にマッチした求人情報を収集しましょう

大学院卒の方にはアカリクキャリアの登録もお勧めします。こちらも大学関係が多めですが、大手企業の求人も載っています

私の経験上、サービスごとに持っている求人が異なっていますし、担当者も合う合わないがあったので、複数使用してみて一番自分に合ったものだけを継続して利用してみたらいいと思います

こちらは転職エージェントサービスではありませんが、理系の方は転職求人サイトJREC-IN Portalは眺める価値アリです。大学関係が多めですが、大手企業の求人も載っています

この2つのサイトは大手転職サイトには掲載されていないニッチな求人も多い印象でした

※もちろんですが、当ブログに掲載させていただいたサイトは実際に私が転職活動中に登録していたものだけです。忙しい転職活動中の方の時間を無駄にするような真似は断じて行いません

複数のエージェントを掛け持ちすることで、さまざまな案件にアクセスできます

私は転職の時は毎回短期決戦で4社くらいエージェントを掛け持ちしていました

もちろん全て無料です

複数の企業を同時進行で進める

複数の企業と同時に面接や選考を進めることで、選択肢を広げることができます

面接の流れは大体どこの企業も同じです。複数の企業の面接を受けることで実践も積み重ねることができます

書類選考の通過率は大体10件応募したら1件面接に進む程度ですので、多めに応募しましょう

複数の企業から内定を貰った際は詳細な条件を比較して選択することができます

選考が面接に進むまでは業務時間外にすべて完結しますので、仕事には差し支えありません

転職は人生の重要な決断です。焦らず、冷静に現状を見極め、次の職場で同じ問題に直面しないように注意深く選ぶことが大切です

自分のキャリアや生活の質を向上させるために、前向きに行動しましょう

🐰

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