【経験談】女性の博士号取得のリアル:お金や就活、ライフステージの課題と対処法

就活

私は博士号を取得した女性アラサーです。詳しくはプロフィールをご覧ください

博士課程まで進学するか、修士で就活するか、迷っている方もいらっしゃるでしょう

特に女性で大学の博士課程に進学すると、一般的な人からは人生を賭けているように感じられることがあります

理系の女性が博士課程に進むことは少なく、孤独を感じることが多いです

私もその一人でしたが、アラサーになって振り返ると、その不安はすべて杞憂だったと感じます

私の学生時代の体験を振り返り、不安いっぱいの学生の方々に安心感を与え、学業に集中していただければと思います

筆者の学生時代

私の親は私が就職することを期待していました

家に帰ると公務員採用試験のパンフレットが置いてあるなど、就職へのプレッシャーを感じさせられました。(🐰ちなみに私は親と不仲で、修士課程在学中に家出しました。逃げることも選択肢ですが、人生を通じてできる限り親との関係を保つ方法を探すことをお勧めします!)

大学の同級生の中で、女性で博士課程に進んだのは私だけでした

修士課程を修了する時、だいたい24歳ですよね。その頃になると、

🐰「もう自分アラサーじゃん。就職しても27歳?そこから3年働いたら30歳?いつ結婚するの?子供は何歳で産むの?子供を持つとしたら、産休と育休はどうするの?会社でまともに研究できる時間は何年あるの?」

と現実が迫ってくることを感じます

博士課程に進むと心配になることは主に次のようなものでしょう

  1. お金の心配
  2. 就活と両立できるのか
  3. ライフステージの焦り

一つずつ見ていきましょう

お金の心配

私は修士課程の2年生になるまでは奨学金を借りず、週末は一日中バイトをして学費を稼いでいました

体力があったため乗り切りましたが、後で振り返るともっと研究に打ち込みたかったのに、勿体ないことをしました

当時は奨学金という名の借金が増えるのが怖かったのですが、もっと早くから奨学金を借りていれば良かったと思っています

無利子の奨学金ならとりあえず借りておいて使わなかったらいいだけですから

そして各大学には成績優秀者向けの学費免除や奨学金免除のシステムがありますので、制度を調べて活用することをお勧めします書類が色々と必要になりますので、締め切り前にきっちり申請できるように前もって準備しましょう

因みに自分は修士に借りた奨学金は半額免除になりましたし、博士課程在籍中に学振に受かったので毎月20万円の奨励金が振り込まれるという生活でした

そして親の扶養から抜けて独立生計になったので学費免除を申請したところ、これも通りました

贅沢もしなかったので余裕を持って生活できていました

私はまだ奨学金を返済中ですが、返済を恐がらなくて大丈夫です。奨学金は会社員になって平均年収かそれ以上稼げればあまり無理なく返済していけます

私は奨学金は無利子で満額借りていましたが、お金を使う習慣がなかったので残ったお金はすべて貯金に回していました

そして社会人になってからは投資に回しました(🐰だいぶ増やしました笑)

ただこれは一つの例であって、決して学生のうちからの投資を推奨しているわけではありません

お金を稼ぐ力が乏しいうちから、いわば借金で得たお金を使ってしまうと自分のキャパを超えてしまう可能性があります

お金が銀行口座にあればあるだけ使うってタイプの人は奨学金は必要な分だけ借りてください

就活と両立できるのか

私は博士課程在学中に運良く大手企業から内定をもらい、研究職に就きました

3年後にはさらにキャリアを伸ばすために転職し、一流企業の研究職で役職を得ました

ただし、博士の就活は一般的な学士や修士の就活よりも厳しいです

博士を採用する企業の母数が少ないというのもありますが、博士在学中は研究で忙しくて就活にどれだけ注力できるかはその時にならないと分かりません

私も内定を得るまでは、希望の職種の内定が出ないかもしれないという不安がありました

ただ社会人になると色々な選択肢があったことが見えてきて、

  • 就活で研究職が全滅したから博士卒で専門じゃなかったけど新卒でIT企業に入ってSEやっている人(先見の明があったとも言える)
  • 派遣会社の正社員になった人(中には転職して民間企業の研究員になった人もいる)
  • 教員の臨時採用で教員になった同級生(そして転職して民間企業の研究員になった)

と色んな人を見てきました

悲観的になりすぎている人は、きっとどうにかなると構えていた方が精神的にも良いかと思います

なるべく早めに準備をしておくことが重要です

ライフステージの焦り

社会に出てみると、研究職の女性は結婚や出産が遅めである傾向があるように感じます

学生時代の同級生から結婚報告、出産報告を聞いては自分の生活との違いにぼんやり…🤤でしたが、社会に出ると周りと足並みが揃うため、若干マヒします笑

どうしても早く結婚出産したい人は、博士在学中に結婚するのも選択肢の一つです

私の同級生の女性のなかには博士在学中に結婚した子がいます。この概念がなかったので、私はびっくりしましたが、実際にはいろんな人生の選択肢があります

他にも就活中に超大手企業の会社説明会の中で人事の方から聞いた話ですが、小さい子供がいる博士卒の女性社員が次の年入社するらしく、会社の敷地内の保育園を利用することが決定しているそうな。

タイミングもあるかと思いますが、こういう人生の選択肢もあるようです

しかも社会的には逆に男性よりも早く出世するチャンスもあります

大手企業は社会情勢から女性の管理職の割合を増やす努力をしていて、積極的に女性を出世させているケースを見てきました

実際前職の上司は、女性は結婚して出産した方が出世するって言ってました←これを彼氏がいない未婚の女性社員に言うのはハラスメントかもしれませんね笑

女性だから社会に出たら不利になるってことは今の時代は少ないと感じています

個人的には企業はママさん社員を優遇していて、そのしわ寄せが独身者と男性に向かっていることが多いと感じています

最後に

あくまで私の例ではありますが、私の体験から学生時代の不安はすべて杞憂だったと気づきました

<私の例>

  1. お金の心配→奨学金と学振で全く困らなかった
  2. 就活と両立できるのか→早めに準備していたので大手企業の研究職の内定を手にした
  3. ライフステージの焦り→周りも遅いから慣れる。

お金は奨学金があるので食べることに困ることはないでしょう

この中で最も努力次第で成果が出るのは就活です

業界研究を含めて早めに準備し、ベストを尽くしてください

頑張る学生のみなさんを応援しています!

🐰

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